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zoom RSS 雲雀さん誕生日おめでとう!!

<<   作成日時 : 2007/05/05 23:57   >>

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ギリギリで書きあがりました。雲雀さん生誕祝話!!





=本編=


え、何これ何これ何なんですかこれは一体!?
綱吉は静かに混乱していた。視線を泳がせだらだらと暑くも無いのに汗を流し身体を縮こませている。
目の前には豪勢な料理の数々と上質なワインが所狭しと並んでいたがそんなものに気をとられている場合でもない。常々、リボーンから『マフィアのボスたるものいつでもポーカーフェイスだ』と教え込これているが、やはりそんなことにも構っていられる場合じゃなかった。 
嫌がらせ?嫌がらせなのこれ!?何で俺今この人と一緒にいるの?神さま俺何か悪いことしました?してませんよね?だって俺慎ましやかに生きてますよいやマフィアのボスが慎ましやかかって問われると困るんですけどってーかそういう問題でも無くて……ああ、もう誰でも良いから説明プリーズ!!
相手と視線を合わせないように俯いたままそこまで一気に考えた綱吉は覚悟を決め引き攣った笑みを浮かべて向かい合うようにして座っている人物と視線を合わせた。額からこめかみを伝う冷たいものはこの際、無視だ無視。認めたら負けなような気がする。…何かに。
「あの、ヒバリさん…」
恐る恐ると声をかける。視線が合った。
「何」
黒い眼がまっすぐに綱吉を見据える。…こ、怖い。逃げ出したいがそれは叶わない望みだということは綱吉自身が一番よく解っている。たとえ逃げたとしても地の果てまで追いかけてくるのがこの人だ。それが解るぐらいには付き合いは長い。
かけなしの勇気を振り絞る。
「あの…何で俺はここにいるんでしょうか」
ここ、というのはこの街でも名の知れ渡った三ツ星レストラン。
ちなみに余談だが綱吉も何度か来たことがある。値段は高いがそれに見合う、いやそれ以上の味なので綱吉お気に入りの店でもある。だが今回ここに来たのは綱吉の意思でも希望でもない。無理やり来させられたのだ。目の前で腕を組み王者の風格を漂わせている人物、雲雀恭弥によって。
元々雲雀はその性質からか他の守護者達と違い本部に駐在していなく、たまに顔を見せる程度。その彼が定例報告の日でもないのに本部へ足を運んだという大変珍しいことをしたという点で気づくべきだったのかもしれないが、……情けない。いや、けどいきなり腕を掴まれたかと思ったら「一緒に来ないと咬み殺す」なのだから反論する暇も無かったのだ。つまり不可抗力、そう仕方の無いことだったのだ。
雲雀が口を開く。
「今日は………」
ゴクリ、喉が鳴る。
「僕の誕生日なんだ」
「……………は?」
間抜けな声が綱吉の口からもれた。
へ、誕生日?えーっと誕生日って生まれた日のことだよな。…………えちょっと待ってヒバリさんにも誕生日なんてものがあったの?
いや、雲雀だって人間なのだから誕生日があったって不思議ではない。むしろ無い方がおかしいということはよく解ってる。
だが綱吉が思ったそれは紛れも無い素直な気持ちである。――だってこの人年齢不詳だし(中学の頃に僕はいつでも好きな学年だと名言した事実がある)それに象ですら一発で倒れる毒にも耐えたというもはや人間離れした意地の持ち主なんだよ?人間じゃないって普通!しかも今日は五月五日、綱吉の母国
である日本では端午の節句、つまり子どもの日である。子どもの日=雲雀さん…に、似合わねぇ……。
「だからこれから0時になるまで君を借りようと思ってね」
「へ?」
続けられた爆弾に綱吉は思考の海から我に返る。
え、ちょ待って何て言ったのさ!この人!!
「赤ん坊には許可貰ってるよ」
さらりと続けられた言葉にニヤリと人の悪い笑みを浮かべているボンゴレお抱えのヒットマン兼家庭教師殿の顔が浮かんだ。
……………………リボーンの奴…。
だからか、だから午後あんなに書類整理の量がいつも以上に多かったのか。
夕方以降に仕事が出来なくなっても支障をきたさないように、と。
うわ、何か腹立つ。
「どうかした?」
「……いえ、別に」
やけくそでコップに注がれているワインを呷り熟成された味わい深い液を嚥下する。
そして綱吉は雲雀を見つめた。
「で、どうしてなんです?」
「何が?」
「惚けないで下さい。今日がヒバリさんの誕生日だということは解りました。けど何で俺があなたに付き合わなけりゃならないんですか?」
二人は無言で見つめあう。
今日雲雀が誕生日だからと言って綱吉が雲雀に付き合わなければならない理由にはならない。
「…………………」
「君から誕生日プレゼントを貰おうと思ってね」
「……は?」
「……もうそろそろかな」
不意に雲雀が声を出す。だがそれは綱吉に対してではなく呟きのような感じだ。
「なにが…」
バン!!
綱吉の疑問の声に被るようにして扉が荒々しく開かれた。
そちらに目をやる。と綱吉は声を失う。
「………………」
騒然となる店内。
キャーキャーと叫び声を上げる客達、従業員もいきなりのことで混乱しているようだ。
大きく開けられた扉には十数人の黒スーツの団体様。
しかも全員がサングラスをかけ怪しさを演出している。けれどこれが原因なわけではない。その手に持っている拳銃が原因だった。
「それじゃ逃げようか」
雲雀が立ち上がる。
綱吉はそれを恨みがましい目で見つめた。
「ヒバリさん……」
やっぱりヒバリさん関連なんですね。ああ、うん。そうじゃないかなーとは思ってたんだよね!
涙を拭うふりをする綱吉に構わず雲雀はどこからか彼愛用の得物を取り出していてそれを思い切り窓へとぶち当てた。
ガシャーンッ!!派手な音がして窓ガラスが飛び散る。風が舞い込み二人の髪を揺らす。
…やっぱりこの弁償って俺がすることになるんだろうなー……いや良いんだけどね、うん。
「ほら行くよ」
そう言って雲雀が風通しのよくなった窓から飛び降りる。飛んでくる銃弾をかわしながら綱吉も雲雀に倣い空中に身を躍らせた。


暗くなり始めた街を二人は駆ける。
「どーいうことですか!?ヒバリさん!」
「こういうことだよ」
活気に溢れていた街も静まりかえっている。ぽつぽつと灯される人工的に作られた光が辺りを照らす中、雲雀を先頭にして疾走する。そう大して遠くない距離から背後からばたばたと走り寄ってくる男達の気配がする。つかず離れずといったところか。
「さっぱり解りません!」
「本当に?」
走りながら雲雀がこちらを向く。面白がるような表情をしている。
「……………」
黙る。肯定をしない綱吉に雲雀は笑みを浮かべた。
今、綱吉達を追いかけている男達が持っていた拳銃にはある紋章が彫られていた。そしてその紋章に綱吉はこれでもかというほど心当たりがある。それは現在進行形でボンゴレと微妙な立ち位置にいるあるファミリーの紋章だった。敵でもないが友好関係にあるわけでもない。まぁ、今回のこれで敵対したということが解ったのだが。
雲雀が右の脇道に入る。
「最近、彼らが頻繁にこの辺で暴れてるようでね。これ以上調子に乗られても困るから一掃したかったんだ」
「つまり俺は餌ですか?」
「これ以上ない極上の餌だよね。君んとこと敵対してるファミリーの者だとは解ってたから」
「………だからあそこだったんですか?」
「………」
沈黙は肯定だ。
あのレストランの経営者が向こうのファミリーと繋がっているということは綱吉も知っていた。
なるほど。わざと『飛んで火にいる夏の虫』を実践してみせたとそういうことか。
目の前に壁が立ちふさがる、行き止まりだ。
近づいてくる男達の足音と気配。ゆっくりと歩いてくる。もう逃げ場はないと思ってこちらを焦らせようというのだろう。
二人は立ち止まり、視線を交し合う。
「君がいればあいつらから寄ってくると踏んだんだけどビンゴだったね」
「…誕生日プレゼントってこういうことですか?」
「そういうこと」
「………………この貸しは十月に払ってもらいますから」
「了解」
楽しそうに戦闘準備にはいる雲雀を横目に綱吉は疲れたように溜息を一つついて
ポケットから彼愛用のグローブを取り出し、手にはめた。
指を動かしグローブに馴染ませる。眼を閉じ意識を集中させる、額と両手に炎が灯った。

そして、開幕ベルが鳴り響く。


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タグ打ちやってる暇なかったんでこっちに載せます。
後日、ちゃんとサイト内にupします。

とにもかくにも雲雀さん誕生日おめでとーござーます!!


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